この連載は無料公開されている『ONE PIECE公式漫画アプリ』から中学校社会科の歴史、高校世界史や日本史、そして現代世界情勢への興味・関心を引き出していくプロジェクトです。第155話に登場するエピソードから"アラビア語"について関心を広げます。
[長子5歳年次作: コブラ ]
■アラバスタ王国の地名
第155話ではクロコダイルに続いてネフェルタリ・コブラ国王が登場します。
コブラ「・・・そうか どうあれ国民が無事ならば良い・・・彼には世話になる」
こちらも威厳があってかっこいいですね。
読み返して気がつきましたが、アラバスタ王国にはアラビア語圏を思わせる地名や言葉が多数登場します。
アラバスタ、アルバーナ、エルマル等ですが、どちらもアラビア語のArabicや冠詞のAlを連想させますね。
日本語でもアラビア語ルーツの言葉としてアルカリ、アルコール、アルゴリズム、などなど日本人にも馴染みのある言葉がたくさんありますね。
というわけで今回のテーマは"アラビア語"です。
■アラビア語とは?
まずは概要、定義からいきましょう。
Wikipediaでは以下見つかりました。
アラビア語(アラビアご、亜剌比亜語、اللغة العربية, UNGEGN式:al-lughatu l-ʻarabīyah, アッ=ルガトゥル=アラビーヤ、العَرَبِيَّة, al-ʻarabiyyah [ʔalʕaraˈbij.ja] ( 音声ファイル)、عَرَبِيّ ʻarabī [ˈʕarabiː, ʕaraˈbij] ( 音声ファイル))は、アフロ・アジア語族のセム語派に属する言語の一つ。主に西アジアや北アフリカのアラブ世界で話されている。ISO 639による言語コードは、2字が ar 、3字が ara で表される。
世界で3番目に多くの国と地域で使用されている言語であり、アラビア半島やその周辺、サハラ砂漠以北のアフリカ北部の領域を中心に27か国で公用語とされており、また、国連の公用語においては、後から追加された唯一の言語でもある。
世界で3番目に使用されてるのですね。話し手の数だと中国語、英語に続いて多そうですが、国とか地域でということですかね。
■アラビア語の歴史
続いて歴史を見てみましょう。
アラビア文字の起源はアラム文字である。
紀元前3世紀から紀元後3世紀頃までに勢力をもったペトラを中心とするアラブ系のナバタイ人が使用したアラム文字の一派、ナバテア文字を直接の起源としている。
当時のナバテア文字は、他の地域のアラム文字と同様に文字同士を連結して、続け書きする特徴があった。
ナバタイ人の活動範囲はシリア北部からイエメン方面まで広域におよび、4世紀頃からヒジャーズ(紅海東岸)地方を中心に、他のアラブ人にも用いられ始めた。
当初ナバタイ人や他のアラブ人たちはこの文字をアラム語でのみ筆記して使用していたが、次第に自らの母語であるアラビア語も表記するようになった。
アラム文字から来てるのですね。アラビア語といえばヘブライ語と同じくセム語族と世界史で習いますよね。
■アラム語とは?
アラム語(アラムご、ܠܫܢܐ ܐܪܡܝܐ, ラテン語: Lingua Aramaica)は、かつてシリア地方、メソポタミアで遅くとも紀元前1000年ごろから紀元600年頃までには話されており、かつ現在もレバノンなどで話されているアフロ・アジア語族セム語派の言語で、系統的にはフェニキア語やヘブライ語、ウガリト語、モアブ語(英語版)などと同じ北西セム語に属す言語である。アラマイ語とも呼ばれる[3]。
現在まで話されているとなると3000年の歴史ですね。
セム語族が出てこないのでもう一つ。
■セム語族とは?
調べて良かったですが、習ったことが変わっていました。
「セム語」という名称は、18世紀ドイツの歴史学者アウグスト・シュレーツァーによって、トーラーに記述されているノアの息子のセムにちなんで名づけられた。
これが19世紀に発展した比較言語学研究の中で語族名に転用され、「セム語族」という用語が生まれた[2]。
かつてはセム語族の上位にセム・ハム語族が立てられ、セム・ハム語族はインド・ヨーロッパ語族、ウラル・アルタイ語族(現在、ウラル語族とアルタイ諸語は別のグループとされている)と並ぶ世界の3大語族の一つとされていた。
20世紀半ば以降、アメリカの言語学者ジョーゼフ・グリーンバーグの研究により、セム・ハム語族を構成するもう一方の語族であるハム語族の存在に疑問が生じたことから、セム・ハム語族は「アフロ・アジア語族」に置き換えられ、セム語派はその中の一語派とされた。
アフロ・アジア語族なんて言葉があるんですね。世界史も変わりますね。
■アフロ・アジア語族とは?
知らない言葉が出て来たので調べておきました。
アフロ・アジア語族(アフロ・アジアごぞく、Afro-Asiatic)は、アラビア半島を中心とする西アジアおよび北アフリカに分布する語族。古くはセム=ハム語族(または「ハム=セム語族」)と呼ばれ、現在もこの語を使う学者もあるが、ひとつのまとまりをもつ「ハム語派」の存在は否定されている[1]。
アフロ・アジア語族 - Wikipedia
高校時代はハムだかセムだかなんじゃこりゃと思っていましたが、もはやアフロ・アジアなんですね。
というわけで今回のテーマは"アラビア語"でした。
■参考文献①今回のテーマを深掘り
本文に挿入しました。
・筆者ベストチョイス①
聴き流しで歴史を学べるボカロシリーズ(幼稚園生からパパ&ママまで幅広くオススメ)
■あとがき
なかなか時間がとれませんが、コツコツ巻き返していきます。
ちなみにハム語調べてたらこんなの出てきました。
ご覧いただきありがとうございました!受験勉強や教養の向上に活用いただければ幸いです。
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