歴史人物の子孫を育てるパパ新聞

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【連載: 漫画『ONE PIECE』ワンピースで学ぶ世界史】第214話 コブラの土下座から考える"権威"の世界史〜ラテン語、ローマ社会、レガリア、カノッサの屈辱まで〜

この連載は無料公開されている『ONE PIECE公式漫画アプリ』から中学校社会科の歴史、高校世界史や日本史、そして現代世界情勢への興味・関心を引き出していくプロジェクトです。第214話に登場するエピソードから"権威"について関心を広げます。

※頭を下げてお礼を伝えるコブラ
[次子5歳年次作: 後報 ]

■ルフィ一行に頭を下げるコブラ

第214話では大浴場へ案内されたルフィ一行が一遊びした後にコブラから感謝から御礼されます。

コブラ「ありがとう」
一同「エロオヤジ」
コブラ「そっちじゃないわ!!!
    ……国をだよ」
ゾロ「オイオイいいのかよあんた!国王がそんあマネして…!!!」
イガラム「これは大事件ですぞコブラ様………!!
     王が人に頭など下げてはなりません………!!!」
コブラ「イガラムよ 権威とは衣の上から着るものだ
    …だがここは風呂場 裸の王などいるものか
    私は一人の父として この土地に住む民としてここより
    礼を言いたい どうもありがとう」

コブラの器の大きさや人格者である側面を知る場面ですね。
ゾロが改めて常識人という側面も見せますね。
このコブラのセリフを書いたのはもちろん作者の尾田先生ですが、
「権威は衣の上から着るものだ」という表現を生み出せるところに感銘してしまいます。
この”権威”というのは世界史でも重要キーワードだったような気がしますので改めて調べることにしました。
というわけで今回のテーマは"権威"です。

■権威とは?

まずは概要、定義からいきましょう。
Wikipediaでは以下見つかりました。

権威(けんい、英語: Authority)とは、自発的に同意・服従を促すような能力や関係のこと。
威嚇や武力によって強制的に同意・服従させる能力・関係である権力とは区別される。
代名詞的に、特定の分野などに精通して専門的な知識を有する人などをこのように称することもある。

ja.wikipedia.org

もう少し読んで見ましょう。

ラテン語の「auctoritas」に由来する語で、その意味は「保証、所有権、担保」であり、他動詞的に用いられる言葉である。
より詳しくいえば、1)「追加・後見」、2)「創始・開始」、3)「高齢・個人・人格」という三つの起源的部分観念に基づきつつ、ローマ社会の変遷に応じて構成された概念である[1]。


他者に対して権威的であるためには、その両者がある種の価値体系、規範を共有していることを前提とする。
その上で、その価値体系、規範における上位の人・地位・組織などが権威を帯びることになる。
権威を生じさせる集団のあり方は様々であり、例えば神秘的、非合理的な宗教団体における教祖と信者の関係でも、合理的研究を追求する研究所内における専門家と研究員の関係でも権威は生じる。


権威は必ずしも個人に付帯するわけではない。
ある立場・地位のみが権威化され、そのポジションにおかれた個人そのものに権威がともなわない場合もある。
いわゆる権威的な職種に携わる人が、その地位を象徴する制服やバッジを身につける限りは権威を行使できても、そうした装置をひとたび外せば権威が失われるのはその一例である。


ファシズムスターリニズムに代表される全体主義体制のように、近代的個人の諸権利が完全に否定されているわけではないが、強力な政府のもとで自由主義、個人の諸権利を抑圧しつつ「上からの支配」が行われる政治体制を権威主義体制とも称する。

”その地位を象徴する制服やバッジを身につける限りは権威を行使できても、そうした装置をひとたび外せば権威が失われる”というのは正にコブラの発言通りですね。

■王様の権威の源は?レガリアとは?

”権威”といってもお医者さんや弁護士含めて色々あるようですが、王様の権威についてもう少し調べてみましょう。
同じ記事を読み進めていくと以下の記述がありました。

実際、権威を象徴しているもので、その権威を指し示したり、あるいはそのものを破壊、否定することで、権威に対する抵抗の意志を示すことも多い。
クーデターなどの場合にそれは見られる。
権威を代弁、代理すると往々にして思われているのは、王冠、指輪、支配者の銅像などである。
日常的な例では、弁護士のバッジや医者の白衣も権威を象徴する道具となり得る。

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この説明からも「権威は衣の上から着るものだ」というコブラの説明とも重なりますね。
ちょうど今アプリで世界大戦というゲームで遊んでいるのですが、レガリアというアイテムが登場します。
調べてみるとレガリアが正に王様の権威を示すもののようです。

ガリア(ラテン語: regalia、英語: regalia、リゲイリア)は、王権などを象徴し、それを持つことによって正統な王、君主であると認めさせる象徴となる物品である。
また、王の所有する特権(貨幣鋳造権、採掘権など)を指すのにも使用される。

ja.wikipedia.org

考えてみれば日本でも天皇家に伝わる三種の神器などがありますね。

「王の物」を意味するラテン語 regalis の複数形で、1530年代から使用されるようになった[1][注 1]。

天叢雲剣などの刀剣、伝国璽などの印璽が用いられる例があるほか、西欧諸国においては王冠・王笏・宝珠の3種がよく見られる。あるいは広く、地位や官位を示す記章など。

アフリカのいくつかの国(アシャンティ王国[2]、ダホメ王国[3]ほか[4])、地中海のミノス文明[5]、古代中国・日本で斧鉞は王権の象徴とされた[6][7]。
中国の殷代頃には、黄鉞(黄金飾りの鉞)は斬首刑用の道具として刑を執行する王の持ち物とされ王の象徴となっていた(ちなみに斧の刃を下にした象形文字が「王」の字となった[8][9])[10]。
この伝統は古代日本にも伝わっている[11][12]。

特に英米では、卒業式の正装一式をリゲイリアと呼び、ガウン・帽子・タッセル・フードなどからなる。

もしかしたらアラバスタも最後の一行のように正装一式をもってガレリアとして権威の源としているのかもしれませんね。

■権威と権力の世界史

権威が権力に勝ったケースとして世界史でよく取り上げらるのが”カノッサの屈辱”ですね。
せっかくだから紹介しておきます。

カノッサの屈辱カノッサのくつじょく、ドイツ語: Gang nach Canossa、イタリア語: Umiliazione di Canossa)は、聖職叙任権をめぐってローマ教皇グレゴリウス7世と対立していたローマ王ハインリヒ4世が、1077年1月25日から3日間に及んで雪が降る中[1][2]、カノッサ城門にて裸足のまま断食と祈りを続け[3]、教皇に破門の解除と赦しを請うた事件を指す。結果、グレゴリウス7世ハインリヒ4世の破門を解いた。

また、カノッサ事件とも呼ばれる[3][4]。

ja.wikipedia.org

教皇=権威、が皇帝=権力に勝ったというわけです。
ウィキペディアを読み進めると”後世への影響”として説明がありました。

後世への影響
この事件は叙任権闘争ローマ教皇対ローマ王及び皇帝の長期に渡る抗争の一事件でしかないが、この後ローマ教皇庁では皇帝ですら教皇に跪いたと教皇権の優位性の宣伝に使われた。
一方で16世紀になると、ドイツのプロテスタントは反教皇の立場からこの事件を取り上げた。
19世紀には民族主義と反カトリック主義の高まりの中でビスマルクが、この事件をドイツの屈辱として取り上げるなど、主に文化闘争の文脈において政治的宣伝に利用された。
ヨーロッパでは現在でも「カノッサの屈辱」は「強制されて屈服、謝罪すること」の慣用句として用いられている事が多い。

冒頭の定義の確認では”自発的に同意・服従を促すような能力や関係のこと”としていたので、”「カノッサの屈辱」は「強制されて屈服、謝罪すること」の慣用句として用いられている事が多い”となると、ヨーロッパにおける現在の意味合いは実際には異なるのかもしれません。

コブラの発言や行動は確かに”自発的に同意・服従を促すような能力や関係”を国民と築いており、”権威”のある王様ですね。
以上、今回のテーマは"権威"でした。

・筆者のお薦め参考書

聴き流しで歴史を学べるボカロシリーズ(幼稚園生からパパ&ママまで幅広くオススメ)

■参考文献①今回のテーマを深掘り

本文に挿入しました。

■参考文献②筆者の基本セット

・『ONE PIECE公式漫画アプリ』
ONE PIECE公式漫画アプリ

・教科書、用語集、人物辞典他

・筆者ベストチョイス①

・筆者ベストチョイス②

カードゲームで覚える年号『タイムライン』シリーズと同じくカードゲームで覚える偉人『ソクラテスラ』

■あとがき

コツコツ巻き返していきます。
また停滞してしまいました…
頑張れ、自分。
1日で2回記事を投稿すれば追いつけるだろうか。。。

ご覧いただきありがとうございました!受験勉強や教養の向上に活用いただければ幸いです。
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