歴史人物の子孫を育てる雑草パパ新聞

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【連載: 漫画『ONE PIECE』ワンピースで学ぶ世界史】第69〜95話 村を買うナミ、領土を買うアメリカ大統領〜ルイジアナ買収からフロリダ、アラスカまで〜

この連載は無料公開されている『ONE PIECE公式漫画アプリ』から中学校社会科の歴史、高校世界史や日本史、そして現代世界情勢への興味・関心を引き出していくプロジェクトです。第69〜95話に登場するナミの発言から領土買収について関心を広げます。

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[次子4歳作: ベルメールさんのお墓の前で決意を固めるナミ]

■村を買う決意をするナミ

第79話ではノジコに対して生き抜くためにアーロン一味に入ることを決めたナミがその真意を語ります。

ノジコ「1億ベリーで村を買う⁉︎」
ナミ「うん、そのかわり一味に入って海図を描けって…」

ベリーは感覚的には円くらいでしょうかね。ドルだとすなわち100億円になってしまうので、ノジコが「大人でも一生働いて払えるかどうか‼︎」と言っているので、1億円くらいと考えるのが妥当ですかね。

さて、この村を買う、という行為なのですが、世界史的にはそんな記録があったのだろうかと考えてみると、アメリカって領土を買って拡大してなかったっけ?と思い出しました。
というわけで今回のテーマはアメリカの領土買収です。

■"アメリカ"とは何か?

まずは概要、定義からいきましょう。
Wikipediaにはこうあります。

アメリカ合衆国アメリカがっしゅうこく、英: United States of America, USA)、通称アメリカは、北アメリカ、太平洋および大西洋に位置する連邦共和制国家。首都はコロンビア特別区ワシントンD.C.)。

50の州および連邦区などから構成される[5][6]。
うちアメリカ本土の48州はカナダとメキシコの間の北アメリカ中央に位置する。
アラスカ州は北アメリカ北西部の角に位置し、東ではカナダと、西ではベーリング海峡を挟んでロシアと国境を接している。
ハワイ州中部太平洋における島嶼群である。同国は太平洋とカリブに5つの有人の海外領土および9つの無人の海外領土を有する。
985万平方キロメートルの総面積は世界第3位または第4位、3億2700万人の人口は世界第3位である。同国は世界で最も民族的に多様かつ多文化な国のひとつである[7]。

アメリカ合衆国 - Wikipedia

「総面積は世界第3位または第4位」ってなんか解釈によって違いがあるんでしょうかね。
と思って読み進めると以下説明ありました。

国土面積はおよそ930 - 960万km2とされ、日本(37.8万km2)の約25倍の規模である。統計によって数値に揺らぎがあるのは、おおむね五大湖水域の処理の仕方に起因するものである。その他の大国と比較すると、ロシア、カナダに次ぐ面積であり、中華人民共和国とは拮抗している。すなわち世界で第3位もしくは第4位の面積を有するということになる。

アメリカの領土拡大

次にアメリカの領土拡大について見ていきましょう。とにかく概要をつかんでおきます。
さすがアメリカでして、Wikipediaには特別に領土拡大の変遷に特化した情報がありました。

アメリカ合衆国領土の変遷(アメリカがっしゅうこくりょうどのへんせん、英:Territorial evolution of the United States)は、アメリカ合衆国の内外境界の変更、さらにはその状態と改名を含む変遷の一覧である。

領土の図には最終的にアメリカ合衆国の一部となった周辺地域も示す。各段階ごとに地図があり、その時にどのような具体的変化があったかを示す。


1783年のパリ条約で独立を達成した後のアメリカ合衆国は西方に拡張し、その境界を7度広げたが、イギリスとスペインの植民地との間にそれぞれ1回の大きな国境調整があり、また数度の小さな論争があった。

最初の13州が50州にまで成長し、その大半は準州として始まって州に昇格した。この成長の一般的なやり方は、領土の拡大、新規獲得領地から準州の成立、これら準州の境界修正、そして最後の州昇格という過程を通った。

ネバダ州とミズーリ州の2州は州になってから大きくなり、ジョージア州マサチューセッツ州ノースカロライナ州テキサス州およびバージニア州の5州は新しい州を創設するために小さくなった。

アメリカ合衆国領土の変遷 - Wikipedia

■1803年にルイジアナを買う、3代目アメリカ合衆国大統領トーマス・ジェファーソン

さて、このアメリカの領土拡大ですが、いくつかは買収によって実現しました。そのケースを見ていきましょう。

概要はこちら。

ルイジアナ買収(ルイジアナばいしゅう、Louisiana Purchase)、またはルイジアナ売却(ルイジアナばいきゃく、Vente de la Louisiane)は、1803年にアメリカがフランスから210万平方キロメートルを超える領地を1500万ドル(現金1125万ドルと当時の借入金375万ドルを帳消しした。)で買収した出来事である。
ルイジアナ買収 - Wikipedia

相手はナポレオンだったのですね。

ジェファーソンは1802年に特使をパリに派遣し、ニューオーリンズ買収を提案した。

当時フランスはナポレオンの執政下にあり、イギリスとは敵対していた。

イギリスがカナダからルイジアナに侵攻した場合、これを防衛することはそもそも無理と結論したナポレオンは、むしろこれを売却してこれで得た利益を大陸での戦費に当て、さらにアメリカのヨーロッパ政策をフランス寄りにすることができることも期待して、ルイジアナを破格の1500万ドルでアメリカに売却することを決定した。

これを受けて1803年4月30日に売却に関する条約が交わされた。アメリカ合衆国の領土はこれにより、この当時で2倍になった(現在でも全領土の23パーセントに相当する)。

ルイジアナは1500万ドルだったのですね。
100円換算だと15億円ですね。つまり15億ベリーくらいですね。ナミの15倍ですね。

■1819年にフロリダを買う、5代目合衆国大統領ジェームズ・モンロー

次はフロリダです。

アダムズ=オニス条約(アダムズ=オニスじょうやく、Adams – Onís Treaty)[1]は、1819年2月22日に署名されたアメリカ合衆国とスペインの2国間の条約で、それまでスペイン領であったフロリダ地域の米国への割譲と、現在のテキサス州東部の米国とスペイン領の国境線の画定が主たる内容である。

大陸横断条約 (Transcontinental Treaty)、フロリダ購入 (Purchase of Florida) [2]、フロリダ条約 (Florida Treaty) [3] などとも呼ばれる。

この条約により、かねてからの米西間における国境紛争は解決を見たが、総合的には米国外交の勝利だと考えられている。
アダムズ=オニス条約 - Wikipedia

誰が主導したか調べると以下ありました。

条約はジェームズ・モンロー米国大統領下の国務長官ジョン・クィンシー・アダムズと、スペイン国王フェルナンド7世 [4]下の外務大臣ルイス・デ・オニスによって交渉が行われた。

いくらだったのかなぁと見てみるとこんな情報がありました。

この条約により米国は、フロリダのスペイン領土内でスペイン政府から土地の払い下げを受けて居住している米国国籍を持つ人々への権利補償として最大500万ドルを支払い、また、ルイジアナ購入により米国に帰属すると訴え続けてきたスペイン領テハス(テキサス)のサビーン川西岸地域での領土主張を取り下げた代わりに、メキシコ湾岸からロッキー山脈を越えて太平洋岸に達する長大な国境線を画定させることができた。

米国はスペインからのフロリダ割譲に対しては金銭の支払いをしていないが、当該地に居住する米国人によるスペイン政府に対する法的金銭要求を肩代わりする名目で最大500万ドル[10]の支払いを行うことを約束した。1795年に米西間で結ばれたピンクニー条約は効力があり、スペイン産の物品をフロリダ港を通じて輸入する際には特恵的関税措置を受ける事ができた。

500万ドルなので、100円換算だと5億円でしょうか。安すぎますね。

■1867年にアラスカを買収する第17代大統領アンドリュー・ジョンソン

今回最後はアラスカです。

アラスカ購入(アラスカこうにゅう、英語: Alaska Purchase)またはアラスカの売却(ロシア語: продажа Аляски)とは、1867年にアメリカ合衆国ロシア帝国の両政府間で行われた取引であり、その結果としてロシアの植民地であったアラスカ(ロシア領アメリカ)をアメリカ合衆国が買い取ることになった。
アラスカ購入 - Wikipedia

支払い額はというと…

ロシアは1859年にアメリカに売却意向を打診していたが、南北戦争の影響もあり、その時点での進展はなかった。1867年3月、ロシア皇帝アレクサンドル2世は在米外交官 Eduard de Stoeckl に命じ、アメリカ合衆国国務長官ウィリアム・H・スワードと交渉を行わせた。

その結果、3月30日午前4時にアメリカがアラスカをロシアから購入する条約が調印された[1]。購入価格は720万USドル(2016年現在の貨幣価値で1億2300万ドル[2]。1871年 円-USドルの為替が開始した時の相場は1ドル1円)で、面積単価は約2セント/エーカー(1エーカー=約4047平方メートル)だった。

1億2300万ドルというと、123億円ですか。これでも安く感じますね。

というわけで今回のテーマ"領土買収"に関心を広げてみました。

■参考文献①今回のテーマを深掘り

■参考文献②筆者の基本セット

・『ONE PIECE公式漫画アプリ』
ONE PIECE公式漫画アプリ

・教科書、用語集、人物辞典他

・筆者ベストチョイス①

聴き流しで歴史を学べるボカロシリーズ(幼稚園生からパパ&ママまで幅広くオススメ)

・筆者ベストチョイス②

カードゲームで覚える年号『タイムライン』シリーズと同じくカードゲームで覚える偉人『ソクラテスラ』

■あとがき

先週は体調不良でお休みしました。
細々と続けていければと思います。

ご覧いただきありがとうございました!受験勉強や教養の向上に活用いただければ幸いです。
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