【連載: 漫画『ONE PIECE』ワンピースで学ぶ世界史】第197話 "チャカ"から考える"アヌビス"の世界史〜死者の書、プトレマイオス朝、ヘレニズム文化まで〜
この連載は無料公開されている『ONE PIECE公式漫画アプリ』から中学校社会科の歴史、高校世界史や日本史、そして現代世界情勢への興味・関心を引き出していくプロジェクトです。第197話に登場するエピソードから"ジャッカル"について関心を広げます。
※チャカ
[次子5歳年次作: 後報 ]
■アラバスタの守護神ジャッカル
第197話では反乱をとめるべく動き出そうとするビビとコーザを止めようとするクロコダイルにチャカが立ち向かいます。
チャカ「我…アラバスタの守護神 ジャッカル 王家の敵を討ち滅ぼすものなり……‼︎!」
少し前にハヤブサのペルについてご紹介しました。
ハヤブサはホルスでしたが、今回はジャッカルのアヌビスを調べて見ましょう!
というわけで今回のテーマは"エジプト神話、アヌビス"です。
■アヌビスとは?
まずは概要、定義からいきましょう。
Wikipediaでは以下見つかりました。
アヌビス(Anubis, エジプト語ラテン文字転写:inpu, 古代ギリシア語: Ἄνουβις (Ánūbis)、アヌービス)は、エジプト神話に登場する冥界の神で、リコポリスの守護神。「聖地の主人」(nb-ta-djsr)、「自らの山に居る者」(tpi-dju=f)、「ミイラを布で包む者」(imiut)などの異名を持つ。
もう少し説明を見てみましょう。
エジプトの中でも比較的に古い時期から崇拝されていたミイラづくりの神であり、アフリカンゴールデンウルフの頭部を持つ半獣もしくはオオカミそのものの姿で描かれた。[注釈 1]
これは古代エジプトにおいて、墓場の周囲を徘徊する犬またはオオカミの様子を見て、死者を守ってくれているのだと考えられたからである。
また、そもそもアヌビスはセトのモデルとなった動物と同じく、オオカミや犬と似てはいるが現在は絶滅してしまった別のイヌ科の動物や想像上の動物がモデルであるとする説もある。
その身体はミイラ製造時に防腐処理のために遺体にタールを塗りこみ黒くなるのに関連して真っ黒だった。
ジャッカルが出てこないのですが、ちらっと出てきます。
信仰の中心地
リコポリス、シノポリス(英語版)シンボル
ミイラの包帯、ジャッカル配偶神
アンプト(英語版)
ということで、アヌビスのシンボルとしてジャッカルが記載されていました。
■ アヌビスってどんな神だったの?
チャカからは強そうなイメージを持ちますが、"医学の神"ともされてるのですね。
アヌビスはミイラ作りの監督官とされ、実際にミイラを作ったり死者を冥界へと導く祝詞をあげたりする際にアヌビスの仮面を被って作業が行われた(このミイラ製造に携わる仮面をかぶった職人ないし神官はストゥムと呼ばれた)。
ひいては医学の神ともされている。また死んだ人間の魂(バー)を速やかに冥界へと運ぶために足がとても速いとされる。
またオシリスが冥界アアルの王となる以前の冥界を支配、管理しておりオシリスが冥界の王となった後も彼を補佐してラーの天秤を用いて死者の罪を量る役目を担い、その様子は『死者の書』や墓の壁面などに描かれている。
"死者の書"は世界史キーワードですね。
■アヌビスにまつわる世界史キーワード
アヌビスは美術史の視点でも影響があるようですね。
エジプトがプトレマイオス朝にギリシアに併合されてからは、エジプト神話とギリシア美術との融合がおこった。
これはインドやアフガニスタンでガンダーラ美術が発生したのと同様である。
バチカン美術館にはヘレニズム化されたアヌビス像があり、ギリシア神話の智慧の神ヘルメスと融合して、ヘルマニビスともいわれる。
以上、今回のテーマは"エジプト神話、アヌビス"でした。
・筆者のお薦め参考書
聴き流しで歴史を学べるボカロシリーズ(幼稚園生からパパ&ママまで幅広くオススメ)
■参考文献①今回のテーマを深掘り
本文に挿入しました。
・筆者ベストチョイス①
■あとがき
コツコツ巻き返していきます。
ご覧いただきありがとうございました!受験勉強や教養の向上に活用いただければ幸いです。
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