【連載: 漫画『ONE PIECE』ワンピースで学ぶ世界史】第202話 "王家の墓"から考える"王家の谷"の世界史〜テーベ、トトメス1世、ツタンカーメン、ネフェルティティとネフェルタリまで〜
この連載は無料公開されている『ONE PIECE公式漫画アプリ』から中学校社会科の歴史、高校世界史や日本史、そして現代世界情勢への興味・関心を引き出していくプロジェクトです。第202話に登場するエピソードから"王家の谷"について関心を広げます。
※王家の墓
[次子5歳年次作: 後報 ]
■王宮の西 葬祭殿(王家の墓)
第202話ではコブラ王がやむを得ずニコロビンを王家の墓に案内します。
コブラ「アラバスタの王家は代々これを守る事が義務づけられている 私達にとってはただそれだけのものだ」
この回の題名は"王家の墓"なのですが、中東をイメージさせるアラバスタでこの言葉を聞いて思い出すのはエジプトの"王家の谷"です。
学生時代にバックパッカーでルクソールから向かったのを懐かしく思います。
というわけで今回のテーマは"王家の谷"です。
■王家の谷とは?
まずは概要、定義からいきましょう。
Wikipediaでは以下見つかりました。
王家の谷(おうけのたに)は、エジプト、テーベ(現ルクソール)のナイル川西岸にある岩山の谷にある岩窟墓群のこと。古代エジプトの新王国時代の王たちの墓が集中していることからこの名があり、24の王墓を含む64の墓が発見されている。
今更ながら現在のルクソールがテーベなんですね。
■王家の谷のはじまり
そもそも誰が建設したのでしょう?
新王国時代以前の王の墓の多くが盗掘に遭っていたことから、トトメス1世によって初めて自分の墓のありかを隠す目的でこの谷に初めて岩窟墓が建設された。
その後の長い歴史の中で王家の谷にある墓の多くも盗掘を受けたが、1922年に発掘されたツタンカーメン(トゥトアンクアメン)王の墓は唯一未盗掘で、副葬品の財宝が完全な形で発見された。
あの有名なツタンカーメンも王家の谷で見つかったのですね。
■トトメス1世とは?
トトメス1世(Thutmose I、在位:紀元前1524年 - 1518年、あるいは紀元前1506年 - 1493年)は、古代エジプト第18王朝の第3代ファラオ(王)。
もう少し調べてみましょう。
概要
編集誕生名「トトメス」(Thutmose)の意味は「(月神)トートの造りしもの、トートに生み出されしもの」。即位名「アアケペルカラー」(Akheperkare)の意味は「偉大なるは(太陽神)ラーの魂」。
優秀な軍人で、エジプトがオリエントの一大強国に飛躍する礎を築いた王として知られる。
トトメス1世 - Wikipedia
■ツタンカーメンとは?
有名なツタンカーメンも調べてみましょう。
ツタンカーメン(翻字: twt-anx-imn, エジプト語英語化: Tutankhamun[4][11], Tutankhamen, King Tut, 紀元前1341年頃 - 紀元前1323年頃)は、古代エジプト第18王朝のファラオ(在位:紀元前1332年頃 - 紀元前1323年頃)。より厳密な表記では、トゥトアンクアメン[1][4][5]。
ツタンカーメン - Wikipedia
なぜ有名なのかを知るべく読み進めると以下説明がありました。
エジプト新王国時代、第18王朝末期の最後の直系王族である[12]。若くして亡くなった悲劇の少年王として、また副葬品などがほとんど完全な形で発見された王として、エジプトのファラオの中で最も人々に親しまれている[2]。
そういえばファラオの呪いってのが小さい頃日本のテレビでも放送されていたような気がしますね。
ツタンカーメンのミイラの発見に関わった数人の人物の突然の死は、ファラオの呪いのせいだとする噂がまことしやかにささやかれた[17]。
■ツタンカーメンはネフェルタリ家?
調べる中で気になる名前が出てきました。
マーク・ガボルデ(en)やエイダン・ドドソン(en)などの一部の研究者は、ツタンカーメンの母親は若い方の淑女ではなく、ネフェルティティであると主張している。
ツタンカーメンの家族の説明ですが、この"ネフェルティティ"って…"ネフェルタリ・コブラ"のモデル?
ということでネフェルティティを調べてみると以下ありました。
ネフェルティティ(英:Nefertiti、紀元前14世紀中頃)は、エジプト新王国時代の第18王朝のファラオ、アクエンアテンの正妃。ツタンカーメンより見て義母に当たる。 ネフェルティティは、ベルリン博物館所蔵のその謎多き胸像で著名である。
調べてみると有名な女性のようですね。
また、エジプトの5ピアストル(エジプト・ポンドの補助通貨)紙幣に肖像が使用されている。
ここでネフェルティティでなく、ネフェルタリを調べてみたところ実在することが分かってきました。
ということで、史実のネフェルタリ家についてはまた今度調べてみることにします!
以上、今回のテーマは"王家の谷"でした。
・筆者のお薦め参考書
聴き流しで歴史を学べるボカロシリーズ(幼稚園生からパパ&ママまで幅広くオススメ)
■参考文献①今回のテーマを深掘り
本文に挿入しました。
・筆者ベストチョイス①
■あとがき
コツコツ巻き返していきます。
王家の谷からまさかネフェルタリ家のモデルとも思われる史実があることが分かりまして、なかなか面白くなってきました。
ご覧いただきありがとうございました!受験勉強や教養の向上に活用いただければ幸いです。
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