歴史人物の子孫を育てる雑草パパ新聞

幕末から明治に活躍した偉人の子孫の成長記録。育児コラム・知育教材・人生の回顧録も記載していきます。

【連載: 漫画『ONE PIECE』ワンピースで学ぶ世界史】第167話 アラバスタ王国護衛隊ペルから考える"エジプト神話"の世界史〜太陽神ラー、そしてホルスとファラオ〜

この連載は無料公開されている『ONE PIECE公式漫画アプリ』から中学校社会科の歴史、高校世界史や日本史、そして現代世界情勢への興味・関心を引き出していくプロジェクトです。第167話に登場するエピソードから"エジプト神話"について関心を広げます。


[次子5歳年次作: ペル ]

■ペルとチャカの登場

第167話では王との会話を終えたペルとチャカが登場します。

ペルとチャカ「こちらからの攻撃を王は許さない …あくまでも「鎮圧」か…」

ペルとチャカ、カッコいいですよね。彼らはそれぞれ"ハヤブサのペル"、"ジャッカルのチャカ"と呼ばれるようですが、エジプト神話にも動物をモデルとした神が登場したような…。
というわけで今回のテーマは"エジプト神話"です。

■エジプト神話とは?

まずは概要、定義からいきましょう。
Wikipediaでは以下見つかりました。

エジプト神話(エジプトしんわ、英:Egyptian mythology)とは、古代エジプトより興った当時のエジプト人の世界観を示す手段としてエジプト固有の神々の行動を記した神話をまとめたものである。

同神話が表している信仰は、古代エジプトの宗教の重要な部分である。

エジプトの文学や芸術、特に短編小説や賛美歌、儀式文書、葬礼文書、神殿の装飾といった宗教的素材にエジプト神話が頻繁に現れる。これら原資料が神話の完全な記述になっていることは稀で、短い断片だけを記したものが多い。
エジプト神話 - Wikipedia

概要を見ていくとこのような記述がありました。

神話上の過去を起点とする最も重要なエピソードの中に創造神話があり、その中で神々は原始の混沌から宇宙を造形していく。

地上における太陽神ラーの統治の物語や、破壊の神セトに対抗する神々オシリス、イシス、ホルスの闘争に関するオシリスとイシスの伝説がある。

神話と見なされるかもしれない現在時間からの出来事としては、この世界とそれに対応する異世界ドゥアトを通るラーの日々の旅が含まれる。

これらの神話エピソードで繰り返し出てくるテーマには、マアトの支持者と無秩序の勢力との間の対立、マアトを維持する際のファラオの重要性、そして絶えず起こる神々の死と再生などがある。

そう、このホルスがハヤブサの頭をしているのです。

ハヤブサの頭を持つ神、ラー

こちらも調べてみましょう。
まずはラーから。

ラー (Ra) 、あるいはレー (Re) は、エジプト神話における太陽神である。語源はエジプト語でそのまま、「Ra」(太陽)。ヘリオポリス九柱神の一柱。
ラー - Wikipedia

ハヤブサに関する記述はこうあります。

ラーは、ハヤブサの頭をもつ姿で描かれることが多い。

後にアトゥムと習合し、ヘリオポリスでは、最も重要な神とされる。

原始の海ヌンから生まれ、シューやテフヌト(もとは、アトゥムの子供)、バステトの父とされる。

またセクメトは、ラーが人間を滅ぼすために、その目から生み出されたとされる。

目からは、強烈な光を放ち、敵を焼き滅ぼす。ラーを象徴する元素と色は、それぞれ火と赤。

目から光を放つとなるともはやフランキーのようですが、太陽神ラーもハヤブサの頭を持つ姿で表されるのですね。

ファラオは、神々の子孫とされ、「ラーの息子」と捉えられた。

ファラオが死ぬとホルスと共に地上に梯子を降ろし、太陽の船にファラオの霊を招くと言われている。

エジプトの王はファラオと呼ばれますが、ラーの息子と捉えられるのですね。
そしてここで登場するのがホルスです。

ハヤブサの頭を持つ神、ホルス

ホルス(Horus、エジプト語ラテン文字転写:Hr, Hru、古代ギリシア語: Ώρος, Hōros、ホーロス)は、エジプト神話における天空の神。

ホルス - Wikipedia

天空の神なんですね。ラーとの関係を見ていきましょう。

もともとホルスは、同名かつ神格と役割が異なる神が二柱存在したとされる。

それらがラーの息子とオシリスとイシスの息子であり、やがて同一視され習合されたものだとされている[1]。

これ以外にも様々な神との習合が見られる。

通常は、隼の頭を持ち太陽と月の両目を持つ成人男性として表現される。

初期は、隼そのものの姿だったが時代とともに人間の姿(幼児から成人)をとるようになる。



エジプトの神々の中で最も古く、最も偉大で、最も多様化した神の一つである[2]。

地域や時代によっては異なる呼称や神格を持ち、また多くの他の神々と習合している。



有名なシンボルである「ウジャトの目」とは、ホルスの目のことである。

ラーの息子であり、イシスとオシリスが習合したもののようです。
ラーの息子は「ファラオ」なので、ホルスは「ファラオ」でもあるのですね。

ペルは護衛隊どころか実はエジプト神話では太陽神ラーの息子であり、「ファラオ」すなわち王様だったわけですね。

というわけで今回のテーマは"エジプト神話"でした。

■参考文献①今回のテーマを深掘り

本文に挿入しました。

■参考文献②筆者の基本セット

・『ONE PIECE公式漫画アプリ』
ONE PIECE公式漫画アプリ

・教科書、用語集、人物辞典他

・筆者ベストチョイス①

聴き流しで歴史を学べるボカロシリーズ(幼稚園生からパパ&ママまで幅広くオススメ)

・筆者ベストチョイス②

カードゲームで覚える年号『タイムライン』シリーズと同じくカードゲームで覚える偉人『ソクラテスラ』

■あとがき

なかなか時間がとれませんが、コツコツ巻き返していきます。


【第三子2歳年次作: ペル】

ご覧いただきありがとうございました!受験勉強や教養の向上に活用いただければ幸いです。
その他関連シリーズもぜひご覧ください。
漫画『ONE PIECE』ワンピースから始める世界史 カテゴリーの記事一覧 - 歴史人物の子孫を育てるパパ新聞