歴史人物の子孫を育てる雑草パパ新聞

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【連載: 漫画『ONE PIECE』ワンピースで学ぶ世界史】第133話 "黒ひげ"登場!史実の黒髭も"D"の名を持っていた⁉︎〜アン女王戦争、スペイン継承戦争、第三次インディアン戦争、私掠船まで〜

この連載は無料公開されている『ONE PIECE公式漫画アプリ』から中学校社会科の歴史、高校世界史や日本史、そして現代世界情勢への興味・関心を引き出していくプロジェクトです。第133話に登場するエピソードから"黒髭の歴史"について関心を広げます。

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[長子7歳年次作: ドルトン]

■黒ひげに滅ぼされたドラム王国

第133話ではドルトンがビビとウソップに過去の経緯を説明します。

ドルトン「…たった5人の海賊団だった…船長は"黒ひげ"と名乗り…我らにとって絶望的な力でこの国をまたたく間に滅した」
ビビ「…たった5人の海賊に…⁉︎うそでしょう………!⁉︎」

今から思うとこの時点で黒ひげが登場していたのですね。この王国を滅ぼしたのは何故なんでしょう。それにしてもドルトンは立ち向かってよく生き残りましたね。この経緯ってもう本編で明らかになってましたかね。

もう黒ひげの歴史やモチーフは世間で広く知られているような気がしますが、スルーするのも惜しいので触れておきましょう。
というわけで今回のテーマは"黒ひげ"です。

■黒髭とは?

まずは概要、定義からいきましょう。
Wikipediaにはこうありました。

黒髭(くろひげ、英:Blackbeard)として知られるエドワード・ティーチ、あるいはエドワード・サッチ(英:Edward Teach または Edward Thatch、1680年? - 1718年11月22日)は、西インド諸島カリブ海)と北アメリカの東海岸周辺で活動していたイギリス出身の海賊。

その経歴の初期はよくわかっていないが、アン女王戦争(スペイン継承戦争)中に私掠船の船乗りとして生活し、1716年頃に海賊ベンジャミン・ホーニゴールドの手下となって彼の拠点であるニュープロビデンス島に移住した。ホーニゴールド配下の時代では、後に拿捕したスループ船の船長に任命されて海賊船団の一角を構成するなど、共に多数の略奪行為に従事する。

船団は後にスティード・ボネットが船長を務める船を含む2隻が加わり拡大したが、1717年の終わり頃にホーニゴールドは2隻の船と共に海賊を辞め、それに前後してティーチは海賊団の実権を握り、残った船団を統率するようになる。
黒髭 - Wikipedia

■ アン女王戦争(スペイン継承戦争)とは?

黒ひげ自体は他のサイトで多数紹介されてるでしょうから、黒ひげが関わった世界史イベントやキーワードに関心を広げてみましょう。

アン女王戦争(アンじょうおうせんそう、英語: Queen Anne's War、1702年 - 1713年)は、欧州のスペイン継承戦争に対応して北米大陸において起こった、フランス王国(以下フランス)とイングランド王国(後にグレートブリテン王国[1]、以下イギリスで統一)との間の戦争であり、一連の北米植民地戦争においては2度目の戦争である。

名称は当時イギリスを統治していたアン女王の名にちなむ。

それぞれの国と同盟を結んでいた多数のアメリカ州先住民族および、フランス王国の同盟国であったスペイン帝国(以下スペイン)も戦争に加わった。

別称に第三次インディアン戦争(英: Third Indian War)があり[3]、またフランス語では第二次植民地間戦争(仏: Deuxième Guerre intercoloniale)と呼ばれる[4]。

世界史を学んでいた際にこの複雑さに悩まされたのを思い出しました。

スペイン継承戦争の北米での言わば局地戦がアン女王戦争ということですね。

黒ひげはこの戦いに私掠船の船乗りとして参加していたわけですね。

■私掠船とは?

過去にこのブログでも触れていますが、世界史キーワードなので再度引用します。

私掠船(しりゃくせん、英: Privateer, 仏: Corsaire)とは、戦争状態にある一国の政府から、その敵国の船を攻撃しその船や積み荷、荷物を奪う許可(私掠免許)を得た個人の船であり、海賊船の一種とも言える。
私掠船 - Wikipedia

私掠船の説明の中でもスペイン継承戦争やアン女王戦争についての言及がありました。

18世紀の英仏戦争中には非常に多数の私掠船が活動した。スペイン継承戦争、アン女王戦争ではフランス側が多くの私掠船を繰り出し商船を襲撃したが、制海権は常にイギリス側に握られ戦争の大勢に影響を与えることはできなかった。

アメリカ独立戦争では1775年に正規の軍艦と商船改造の私掠船からなる大陸海軍が編成されたが、参加した私掠船は合計すると約1500隻に及んだ[12]。

ジョン・ポール・ジョーンズはイギリス本国沿岸での牽制攻撃を企図し戦果を上げたが、多くの私掠船は金目当てであり、専ら輸送船や商船を襲撃した[12]。

■史実の黒ひげも"D"の名を持っていた?

最後になにやらワンピースとも繋がるような情報がありましたので紹介します。
尾田先生もこういった情報を調べてキャラクター設定されたのでしょうか。

現代の記録では、彼の名前は「黒髭(Blackbeard)」「エドワード・サッチ(Edward Thatch)」「エドワード・ティーチ(Edward Teach)」が頻出するが、ティーチが最もよく用いられる。また、その姓もいくつか綴りのブレが存在し、Thatch、Thach、Thache、Thack、Tack、Thatche、そしてTheachがある。ある初期の情報では、彼の姓をDrummondとするものがあるが、裏付けとなる史料がなく信憑性は低い。海賊は血筋の名誉を傷つけないために、偽名を用いるのが一般的であり、そのためティーチの本名を知るすべはない[3][4]

というわけで今回のテーマ"黒髭"に関心を広げてみました。

■参考文献①今回のテーマを深掘り

本文に挿入しました。

■参考文献②筆者の基本セット

・『ONE PIECE公式漫画アプリ』
ONE PIECE公式漫画アプリ

・教科書、用語集、人物辞典他

・筆者ベストチョイス①

聴き流しで歴史を学べるボカロシリーズ(幼稚園生からパパ&ママまで幅広くオススメ)

・筆者ベストチョイス②

カードゲームで覚える年号『タイムライン』シリーズと同じくカードゲームで覚える偉人『ソクラテスラ』

■あとがき

暑くなってきました。エアコンつけないと夜中に起きてしまいますね。

あとは4月からスケジュールが変わってなかなかパパ一人になる時間がなくて更新が遅れてしまいました。

ワンピースの最新刊も面白いですね。
早くも次巻が楽しみです。


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[次子5歳年次作: ドルトン]

ご覧いただきありがとうございました!受験勉強や教養の向上に活用いただければ幸いです。
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