【連載: 漫画『ONE PIECE』ワンピースで学ぶ世界史】第193話 古代兵器プルトンから考える"プルトン"の世界史〜ギリシャ神話、ローマ神話、ダンテ神曲、そして核兵器〜
この連載は無料公開されている『ONE PIECE公式漫画アプリ』から中学校社会科の歴史、高校世界史や日本史、そして現代世界情勢への興味・関心を引き出していくプロジェクトです。第193話に登場するエピソードから"プルトン"について関心を広げます。
[次子6歳年次作: プルトンについて語るクロコダイル ]
■クロコダイルの真の目的
第193話では国王コブラにクロコダイルが真の目的を語ります。
クロコダイル「"プルトン"一発放てば島一つを跡形もなく消し飛ばすと聞く… "神"の名を持つ世界最悪の「古代兵器」‼︎」
ワンピースで初めて古代兵器の存在が明らかになるわけですが、プルトンとは一体なんなのでしょう。何か史実や世界史と関わりのあるキーワードのような気もしますので調べてみました。
というわけで今回のテーマは"プルトン"です。
■プルトンとは?
まずは概要、定義からいきましょう。
Wikipediaでは以下見つかりました。
プルトン
クロコダイルが"神"と説明しているあたり、ギリシャ神話とローマ神話が気になりますね。
■ ギリシア神話の神ハーデースとは?
次にギリシア神話の神ハーデースです。
ハーデース(古希: ΑΙΔΗΣ、Ἅιδης[1])は、ギリシア神話の冥府の神。
日本語では長母音を省略してハデスとも呼ばれる。
クロノスとレアーの子で、ポセイドーンとゼウスの兄である。
妻はペルセポネー。
その象徴は豊穣の角及び水仙、糸杉[2]。
ポセイドーンと同じく馬とも関連がある[3]。
オリュンポス内でもゼウス、ポセイドーンに次ぐ実力を持つ。
後に冥府が地下にあるとされるようになったことから、地下の神ともされ、ゼウス・クトニオス(地下のゼウス)という別名を持っている。
普段冥界に居てオリュンポスには来ないためオリュンポス十二神には入らないとされる場合が多いが、例外的に一部の神話ではオリュンポス十二神の1柱としても伝えられてもいる[注 1]。
また、さらに後には豊穣神(作物は地中から芽を出して成長する)としても崇められるようになった。
パウサニアースの伝えるところに依ればエーリスにその神殿があったといわれている[4]。
ハーデース - Wikipedia
もう少し調べてみるとこんな記述もありました。
ハーデースは冥界の主として恐れられていたため、彼の信仰は他の神々ほど行われることはなかった。
この恐怖のイメージは軍神アレースと密接に繋がりがあり、アレースが戦争を巻き起こすと、戦死者の魂が冥界に多く下ることになり、ハーデースの地下の王国は巨大になるとされた。冷酷で慈悲を知らないハーデースは戦死者の血を飲み干すとも言われ、これによって恐怖のイメージに拍車がかかったのは言うまでも無い。
後世になるとこの恐怖の側面ばかりが強調されるようになり、娯楽作品などでは正義の神ゼウスと敵対する悪の神として描かれることが多い。
一方、ハーデースは全ての者を受け入れる神としても信仰されていた。
神々に寵愛されるほどの英雄は除いて、金持ちも貧者も死後は等しく冥界へと下るからである。また、地下資源の神として「富める者(プルートーン)」という異名も持ち、オルフェウスの竪琴の音色に感動して涙を流すなど、冷酷とは異なる感情豊かな側面も持つ。
早速それっぽいですね。
プルトンはハーデース、ハーデースは"戦死者の血を飲み干す"存在で"冥界の王、そして"地下資源の神として「富める者(プルートーン)」という異名"を持つ。
次にローマ神話の神プルートーを調べてみようと思っているとハーデースの記事でも説明がありました。
ハーデース信仰はヌマ・ポンピリウスによってローマ神話にも取り入れられ、プルートーと呼ばれる。冥王星の名前の由来となった。死の国の魔神オルクスや慰霊の神フェブルウスとも同一視された。
これつまりギリシャ神話のハーデースとローマ神話よプルートーは同じということですかね。
■ローマ神話の神プルートーとは?
プルートー(ラテン語:Plūtō)は、ローマ神話における冥界を司る神[1]。ギリシア神話のハーデースがローマ神話に取り入れられたものである[1]。日本語では長母音記号を省略しプルト[2]、プルート、プルトー[3]などともいう。
この名はギリシア語のプルートーン(Πλούτων, Plūtōn, 「富める者」の意)が転訛したもので、ハーデースの呼称の一つだった[1]。これをラテン語に訳したディース・パテル(ディス・パテル、Dis Pater)という名でも知られる[1]。
本来はギリシア神話の神であるため、神話はほとんどがハーデースのものである。後に死の神オルクスや慰霊の神フェブルウスと同一視された[1]。
■プルトンは核兵器の暗喩?
ローマ神話のプルートーを調べていくと同じくWikipediaには以下の記述もありました。
他の分野での言及
編集ダンテの『神曲』「地獄篇」にも同名の神が登場する。
核兵器や原子力発電所で利用されているプルトニウム(Plutonium)の語源は、先に発見された放射性元素であるウランとネプツニウムがそれぞれ、その名前がウラヌスに由来する天王星、ネプトゥーヌスに由来する海王星に因んで命名されたのを継承して、冥王星に因んで命名された。
これつまりプルトン→ハーデース→プルートー→プルトニウム→核兵器?ということでしょうか。
古代兵器は他にも存在するようなので、今後も調べていきたいと思います。
以上、今回のテーマはプラトンでした。
・筆者のお薦め参考書
聴き流しで歴史を学べるボカロシリーズ(幼稚園生からパパ&ママまで幅広くオススメ)
■参考文献①今回のテーマを深掘り
本文に挿入しました。
・筆者ベストチョイス①
■あとがき
ハーデースで思い出しましたが、昔「半熟ヒーロー」というゲームで、ハーデースとハデデス(派手です)というふざけたキャラがたくさん出てくるソフトがあり、とても好きでした。
今はプレステ2でもあるんですね。
ご覧いただきありがとうございました!受験勉強や教養の向上に活用いただければ幸いです。
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