【連載: 漫画『ONE PIECE』ワンピースで学ぶ世界史】第172話『反乱』から考える"ベトナム戦争"と"トンキン湾号事件"
この連載は無料公開されている『ONE PIECE公式漫画アプリ』から中学校社会科の歴史、高校世界史や日本史、そして現代世界情勢への興味・関心を引き出していくプロジェクトです。第172話に登場するエピソードから"ベトナム戦争/トンキン湾号事件"について関心を広げます。
[長子8歳年次作: ニセの国王を知る少年 ]
■ニセの国王により"反乱"勃発
第172話では反乱勃発のきっかけとなった国王はニセ者であったことに少年が気がつきます。
少年「………‼︎! ……あの国王は…‼︎!ニセ者だったんだ‼︎!」
これは実に心を掻きむしられるような卑劣な反乱勃発シーンですね。あたかも止められようがない戦争開始と見せかけて、実は全てが仕組まれていたというわけです。
反乱勃発に際しては何故か大きな船が突っ込んできて、なぜかそこには大量の武器が積まれていました。
マンガだからこんな仕組まれた戦争が描けるのかと思いきや、事実は小説よりも奇なり、というように、史実にも仕組まれた戦争がいくつか思い起こされます。
内乱、船、仕組まれた戦争、で思い浮かぶのがベトナム戦争のきっかけとなったトンキン湾号事件です。
というわけで今回のテーマは"トンキン湾号事件/ベトナム戦争"です。
■ベトナム戦争とは?
まずは概要、定義からいきましょう。
Wikipediaでは以下見つかりました。
ベトナム戦争[4](ベトナムせんそう、越: Chiến tranh Việt Nam/戰爭越南、中: 越南戰爭、英: Vietnam War)は、第二次インドシナ戦争の中の戦いの一つで、1955年11月から1975年4月30日まで、分断された南・北ベトナムの統一をめぐって展開した戦争である。
冷戦時代の代理戦争とも言われるこの戦争[5] は10年間続き、アメリカの直接関与は1973年に終わり、ラオス内戦、カンボジア内戦を経て、1975年に3カ国とも社会主義化して終結した。400万から500万人が戦争で死んだ。[要出典]
北と南で分かれた戦争とのことで、この点もアラバスタにも繋がりますね。
■トンキン湾号事件とは?
次にトンキン湾号事件です。
トンキン湾事件(トンキンわんじけん、英: Gulf of Tonkin Incident、ベトナム語:Sự kiện Vịnh Bắc Bộ / 事件灣北部)は、1964年8月、北ベトナム沖のトンキン湾で北ベトナム軍の哨戒艇がアメリカ海軍の駆逐艦に2発の魚雷を発射したとされる事件である。
格的にベトナム戦争に介入、北爆を開始した。アメリカ合衆国議会は、上院で88対2、下院で416対0で大統領支持を決議(トンキン湾決議)をした。
しかし、1971年6月『ニューヨーク・タイムズ』が、いわゆる「ペンタゴン・ペーパーズ」を入手、事件の一部はアメリカ合衆国が仕組んだものだったことを暴露した。
高校時代に「事件の一部はアメリカ合衆国が仕組んだものだった」ということを知ってとても衝撃を覚えたものでした。
■偽旗作戦
今回調べてみて学んだ言葉としてこんな用語があるようです。
偽旗 (にせはた、英語: false flag)、または、偽旗作戦(にせはたさくせん、英語: false flag operation)とは、攻撃手を偽る軍事作戦の一種。海賊が「降伏」の旗を掲げて敵を油断させて逆に相手の船を乗っ取るという行為に由来する[1]。戦術レベルでは古くから海賊旗を伏せ置いたり、偽の白旗や、自国以外の偽の国旗を掲げ、接近して騙し討ちする戦法は知られており、戦争や対反乱作戦に限定されたものではなく平時にも使用され、偽旗工作や偽旗軍事行動とも呼ばれる。
■参考文献①今回のテーマを深掘り
本文に挿入しました。
・筆者ベストチョイス①
聴き流しで歴史を学べるボカロシリーズ(幼稚園生からパパ&ママまで幅広くオススメ)
■あとがき
記事を書いても子どもの絵が間に合わなくなってきました。
[次子6歳年次作: ニセの国王を知る少年 ]
ご覧いただきありがとうございました!受験勉強や教養の向上に活用いただければ幸いです。
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