歴史人物の子孫を育てる雑草パパ新聞

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【連載: 漫画『ONE PIECE』ワンピースで学ぶ世界史】第69〜95話 "まわれ風車"、風車にまつわる世界史

この連載は無料公開されている『ONE PIECE公式漫画アプリ』から中学校社会科の歴史、高校世界史や日本史、そして現代世界情勢への興味・関心を引き出していくプロジェクトです。第69〜95話に登場する"風車"の歴史ついて関心を広げます。

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[長子6歳作: 風車が置かれるベルメールの墓]

■風車を置くゲンさん

第95話ではアーロン一味を打ち崩したルフィ一行が新たな航海に出ます。見送るゲンさんがナミとの昔話を思い出します。

ゲン「どうだっ!!これなら笑ってくれるだろう⁉︎ 私はこれからずっとこうしていればいいんだ な⁉︎ ナミちゃん笑ってくれ?」
ベルメール「あのねェゲンさん 風車なんかさしてもナミは…」
ナミ「キャハハハハハハハハハハ」

実の父ではないですが、ゲンさんの親心が分かる良いシーンですよね。風車をつけていた理由がここで分かるわけですね。
というわけで今回のテーマは"風車(かざぐるま)と風車(ふうしゃ)"です。

■"風車(ふうしゃ)"とは何か?

まずは概要、定義からいきましょう。
Wikipediaにはこうあります。

風車(かざぐるま)は、風によって回る羽根のついた車の玩具。
基本的な作り方としては正方形の紙の四隅から中心の半ばまで切り込みを入れ、各辺を一つおきに中心に集め固定する。
そこを回転軸として柄に取り付けることで4枚羽根の風車となる。
2個重ねて8枚羽根としたり羽根の先端に飾りがついている場合もある。
また材料に紙ではなく薄いプラスティックを使用し祭りなどの露店で子供向けに販売されていることも多い。

風車 (玩具) - Wikipedia

いつ始まったのかはあまり見当たりませんでしたが、コトバンクに以下ありました。

古くは紙製で、中国から渡来し、平安時代には子供の遊び道具になっていた。室町時代には起きあがり小法師(こぼし)や手毬(てまり)などとともに、子供の玩具として親しまれていたことが、当時の小舞(こまい)の文句の一節などでもうかがわれる。江戸時代に入ると新春の玩具となった。
風車(玩具)とは - コトバンク

■ "風車(ふうしゃ)"とは何か?

次に風車(ふうしゃ)ついて見ていきましょう。とにかく概要をつかんでおきます。

風車(ふうしゃ、かざぐるま)は羽根車に風を受けて回転し、風力から動力を得るための装置。発電・製粉・風速計などに使われる。「かざぐるま」と読むと、羽根車に柄を付け、風の力で回して遊ぶ玩具も含まれる(風車 (玩具)参照)。

英語では windmill だが、mill(原義は碾き臼)でわかるとおり、windmill は本来は製粉の動力に使われるものを指す。

また、風力発電などに使われる現代風の風車(風力原動機)は wind turbine とよばれるが、日本語ではこれらを含めて風車と呼ばれることが多い。

風車 - Wikipedia

■意外と古い風車の歴史

調べてみないと分からないものですね。
日本へは中国からもたらされたようですが、大元は紀元前36世紀!とのこと。
そんなことまで記録に残ってるんですね。

風車の起源ははっきりしない。紀元前36世紀ごろ、エジプトで灌漑に使われたという記録がある。

1世紀初頭、アレクサンドリアのヘロンは、アネムリオン(風車を動力として風を送るオルガン)を設計した。

ウィンドミル(製粉用風車)は、ペルシャで誕生した。中央アジアのシースターン(イランとアフガニスタンの国境地域)で10世紀頃に建造されたのが最古である。その後、十字軍やモンゴル帝国の遠征により、ヨーロッパと中国に伝えられた。[1]

初期の風車は、方位制御機構が不要な垂直軸風車だった。12世紀末、北西ヨーロッパに、方位制御機構を備えた水平軸風車が現れた。これはイスラムから伝わった垂直軸風車とは独立に発明されたという説もある。

15世紀、オランダで干拓地の排水用に風車が多用され始めた。これらはのちに蒸気機関に、さらには電動ポンプにとってかわられ、現在は観光資源ないし一部は「キンデルダイク=エルスハウトの風車網」として世界遺産に登録されているが、少数が今も現役で排水に使われている。

1887年、イギリスのJ.ブライスが初めて風力で発電し、二次電池に蓄電した。1888年にはアメリカでC.F.ブラッシュが直径17mの多翼型風車で発電を行った[2]。

■オランダといえば何故風車なのか?

調べてみると洪水対策とありました。
国土の4分の1が海面下ということで、水害対策で風車の導入が進んだのですね。

洪水対策に対して、オランダ人はとても革新的な対処をしてきました。堤防や砦を建設したり、水車や風車をつくって土地を干拓しました。

最も古いのは水車で、その建設はなんと8世紀にまで遡ります。

これらの水車と風車は、何百もの湖や池を干拓し、洪水から土地を守りました。

国土を水から守ってきたこれらの水・風車は、現在オランダの象徴として人々に愛され、オランダらしい景色に欠かせない存在になっています。

オランダの風車 - Holland.com

世界遺産にもなっているようです。

キンデルダイクは風車網で有名である。国土の 1/4 程度が海面よりも低いオランダにおいて、排水システムは最も重要な問題であり、その国土で生活するためには欠かすことができない。

アルブラセルワールト地方では、13世紀から排水の問題が発生していた。オランダ人は、干拓地に過度の水が入らないように大規模な運河を掘ってきた。これらの運河のことをオランダ語で、"watergang"と呼ぶ。
キンデルダイク - Wikipedia

というわけで今回のテーマ"風車"に関心を広げてみました。

■参考文献①今回のテーマを深掘り

■参考文献②筆者の基本セット

・『ONE PIECE公式漫画アプリ』
ONE PIECE公式漫画アプリ

・教科書、用語集、人物辞典他

・筆者ベストチョイス①

聴き流しで歴史を学べるボカロシリーズ(幼稚園生からパパ&ママまで幅広くオススメ)

・筆者ベストチョイス②

カードゲームで覚える年号『タイムライン』シリーズと同じくカードゲームで覚える偉人『ソクラテスラ』

■あとがき

あっという間に冬休みも終わり、仕事始めですね。コロナもなかなか収まらないですね。

ご覧いただきありがとうございました!受験勉強や教養の向上に活用いただければ幸いです。
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