歴史人物の子孫を育てる雑草パパ新聞

幕末から明治に活躍した偉人の子孫の成長記録。育児コラム・知育教材・人生の回顧録も記載していきます。

【連載: 漫画『ONE PIECE』ワンピースで学ぶ世界史】第96話 "また値上がりしたの?" アメリカ独立戦争やフランス革命にも影響を与えた新聞の世界史

この連載は無料公開されている『ONE PIECE公式漫画アプリ』から中学校社会科の歴史、高校世界史や日本史、そして現代世界情勢への興味・関心を引き出していくプロジェクトです。第96話に登場する"新聞"の歴史ついて関心を広げます。

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[長子6歳作: 新聞の値上げをクレームするナミ]

■手配書を運ぶ新聞

第96話ではアーロン一味を打ち崩したルフィ一行が新たな航海に出ましたが、航海中にナミが新聞を購入しています。

ナミ「ちょっと高いんじゃない?あんたんとこ」
配達鳥「クー」
ナミ「こんど上げたらもう買わないからね」
ウソップ「なにを新聞の一部や二部で」

航海の最中に新聞が読める、しかも鳥が届けてくれるのはなかなか面白い世界観ですよね。

ふと思ったのですがこの新聞、いつからあるんでしょうね?
世界史的にはやはり文字が生まれて、印刷技術が整ってからですかね。
というわけで今回のテーマは"新聞"です。

■"新聞"とは何か?

新聞って何?と問われたらどう答えますか?
まずは概要、定義からいきましょう。
Wikipediaにはこうあります。

新聞(しんぶん、英: newspaper)は、社会情勢一般(ニュース)または特定分野の出来事を報じ、対象とする層の中で広く読まれることを前提に定期刊行される紙媒体である。

新聞は世界規模の出来事から国内外、地域内、さらにはコミュニティの内部などの情報伝達手段として様々なものが発行されている。

その中でも新聞社と呼ばれる新聞・報道を専門とした会社組織・報道機関が発行する新聞は情報の影響する範囲が広範囲であり、影響力は発行部数にほぼ比例する。

小さなコミュニティの内部にも存在する場合があり、例えば学校のクラス・部活動などで発行する学級新聞や学生新聞、地域で発行する地域広報などがある。

新聞はテレビ・ラジオ・雑誌とともにマスコミ四媒体とされ、代表的なマスメディアのうちのひとつとされている[1]。

新聞 - Wikipedia

マスコミ4媒体なるものがあったのですね。
新聞は読みますがもう電子版になりました。

■意外と古い新聞の歴史

何を新聞と定義するかによりますが、意外にもローマには存在してたんですね。

前史 編集
ローマ帝国期にはアクタ・ディウルナ[21][22]が手書きの官報として存在した。

紙製としては中国唐代の713年 - 734年頃に作られた『開元雑報(英語版)』が存在した。

16世紀、活版印刷が可能となり、ドイツでニュースを記述したビラやパンフレット形式の印刷物が出版されていた(フルークブラット(ドイツ語版)など)。これらは不定期であった。

■革命と結びつく近代の新聞

確かに、後の引用にもありますが革命によってニュースが発展し、そのニュースや新聞が世論形成に大きな役割を果たし、また新たな革命が生まれてきたわけですね。
実に興味深いですね。

近代 編集
1605年、世界初の週刊新聞「Relation」が、ストラスブールでヨハン・カロルス(英語版)によって創刊され[23]、1650年、世界初の日刊紙[『ライプツィガー・ツァイトゥイング(ドイツ語版)』[24](週6日)が創刊された[22]。

17世紀半ばには、ニュース本が定期的に出版されるようになった。
特にイギリスでは清教徒革命や名誉革命を通じてニュース出版が発展し、日刊新聞や地方週刊新聞も出版されるようになった。

18世紀には、いろいろな新聞を読み放題のコーヒー・ハウスが登場した。
裕福な商工業者であるブルジョワジーが新聞を元に政治議論を行い、貴族のサロンと同じように論壇を形成した。

こうして新聞が一般化した18世紀に入ると、アメリカ独立戦争フランス革命などの市民革命が起きるようになるが、この過程で新聞は世論の形成に大きな役割を果たし、樹立された新政府においては自由権の一部として法的に言論の自由が認められるようになった[25]。

■大衆化が進んだ現代の新聞

大量生産が進むと単価が安価になって、広く人々が手に取れるようになるわけですね。

欧米では、19世紀の産業革命による都市人口の増加や社会変化に伴い、新聞の大衆化が進んだ[26]。
アメリカでは1830年代に『ザ・サン』をはじめとするペニー・プレスと呼ばれる安価な新聞が普及した[27]。


1868年にはイギリスのタイムズが巻取紙を用いる輪転機を採用[28]。
日曜新聞のような大衆新聞が成長し、印刷機の発達やロール紙の採用、広告の掲載などにより労働者階級に低価格で販売できるようになった[29]。

1884年にはオットマー・マーゲンターラーがライノタイプと呼ばれる鋳植機を発明し、これによって印刷工が1行ごとにまるごと活字を鋳造できるようになったことで新聞の印刷スピードおよびコストが改善され、より安価に新聞が発行できるようになった[30]。

1880年にはアメリカで世界初となる写真版を含む新聞が発行された[28]。

19世紀末になると、アメリカではジョーゼフ・ピューリツァー率いる『ニューヨーク・ワールド』紙のように扇情主義を重視する娯楽としての新聞[31]と、ニューヨーク・タイムズ紙のように(客観性は別として[32])情報を伝えることに特化した新聞の二つの流れが現れた[33]。

つまり現代の新聞の出現は産業革命以降のヨーロッパからであり、産業を支える上で大きな存在となった。

これは後にマスマーケティングの手法の一環としても用いられるようになり、企業の広告活動にも一役買うようになった。

■ちなみに日本は?

江戸時代からなんですね。確かに瓦版って言葉がありますね。

日本には江戸時代には瓦版が存在し、大事件などの際に木版で摺られ発行されていた。

現存する最古の瓦版は大坂の陣(1614年 - 1615年)を記事にしたものである。

幕末になると新聞と名付けられたものがいくつか発行されるようになり、1862年に最初の新聞『官板バタビヤ新聞』、1870年には日本初の日刊紙である『横浜毎日新聞』が創刊された[34]。

■新聞の語源

このテーマ面白いので調べていくと語源もありますね。日本は本当にたくさんのことを中国から学びましたね。

「新聞」という言葉は古来の日本語にはない。この語の初出は、北宋時代に編纂された唐王朝の歴史書新唐書』だとされている。

新唐書』の「芸文志」には唐代に書かれた書物の一覧があるが、その中に「尉遅枢に、『南楚新聞』三卷あり」とある。

ここでいう「新聞」とは今の日本語でいう「風聞」つまり「news」という意味であった。この定義での「新聞」は、清代にも書かれていた。例えば、乾隆帝が編纂させた『四庫全書総目提要』では、清の魏裔介の「資麈新聞」という書物を紹介している。

これは現在の週刊誌のように雑説をいろいろな本から寄せ集めたもので、怪奇現象や陰陽道の話、李自成の乱や琉球王国の話などが書かれているが、虚偽の内容、現代でいういわゆる飛ばし記事が多く、『四庫全書総目提要』の編者は「編集方針がメチャクチャで間違いが百出している」と批判している。

■大手新聞の由来

これも面白かったです。確かに海外で新聞読むとなんとかトリビューンとか、なんとかポストってのがありますが、こういうことだったんですね。

新聞社の社名や紙名には公民の権利を守るという意味合いから、古代ローマの公職である護民官に由来する「トリビューン」(『シカゴ・トリビューン』など)[37]、帝国郵便(神聖ローマ帝国)が自前の新聞を発行していたことに由来する「ポスト」(『ワシントン・ポスト』など)[38]、社会を映す鏡という意味で「ミラー」(『デイリー・ミラー』など)といった言葉が選ばれている[39]。

というわけで今回のテーマ"新聞"に関心を広げてみました。

■参考文献①今回のテーマを深掘り

■参考文献②筆者の基本セット

・『ONE PIECE公式漫画アプリ』
ONE PIECE公式漫画アプリ

・教科書、用語集、人物辞典他

・筆者ベストチョイス①

聴き流しで歴史を学べるボカロシリーズ(幼稚園生からパパ&ママまで幅広くオススメ)

・筆者ベストチョイス②

カードゲームで覚える年号『タイムライン』シリーズと同じくカードゲームで覚える偉人『ソクラテスラ』

■あとがき

新聞はなかなか興味深いトピックでしたね。
メディアが社会を動かすこともありますからね。
インターネットが出てからは新聞にとって代わって大衆に影響を与える媒体になっていますね。
ただ大衆がもたらす社会変革が果たして大衆にとって良い方向に向かうのかは別なのかなぁとは思いますので要注意ですね。
参政権と教育はやはりセットなのでしょうし、インターネットや新聞との接点もメディアリテラシーが必須な時代なのでしょう。

"世論"とやらを把握しつつ、その"世論"とやらに踊らされないように気をつけたいものですね。

ご覧いただきありがとうございました!受験勉強や教養の向上に活用いただければ幸いです。
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