この連載は無料公開されている『ONE PIECE公式漫画アプリ』から中学校社会科の歴史、高校世界史や日本史、そして現代世界情勢への興味・関心を引き出していくプロジェクトです。第154話に登場するエピソードから"自由"について関心を広げます。
[長子7歳年次作:ヒルルクの桜 ]
■"病気の国"から自由の国へ
第154話ではヒルルクの桜とともに自由を告げる国の様子が描写されます。
「この"ヒルルクの桜"はまだ名も無きその国の自由を告げる声となって夜を舞う」
ワンピース全体を通じてこの"自由"という言葉は重要な意味をもっていると感じるのですが、ここでこの言葉が登場しました。
ワポルという圧政、王政からの自由を得たこの国は権力体制の変革がなされたということで、革命が起きたわけですね。
というわけで今回のテーマは"自由"です。
■自由とは?
まずは概要、定義からいきましょう。
Wikipediaでは見つからず、以下見つかりました。
自由(じゆう、希: ἐλευθερία、羅: libertas、英: liberty, freedom)とは、他からの強制・拘束・支配などを受けないで、自らの意思や本性に従っている[注釈 1]ことをいう。
哲学用語。
自由な行動により生じた結果は本人が引き受けるべきという社会通念があり、自由と責任は併せて語られる事が多い。
自由 - Wikipedia
正にワポル王政からの強制、拘束、支配を受けないでこれから国民の意思で行く末を決めていくことになったわけですね。
■ 「Freedom フリーダム」と「Liberty リバティ」の違いとは?
Wikipediaにこんな記載がありました。
まずfreeについてはこちら。
フリーは古英語の「frēo」に由来する。これは古インドヨーロッパ語の「prijos」や「prēy-」、あるいは古ドイツ語の「frijaz」に起源をもち「好む、愛」の意味を持つ。北欧神話のフレイ、フレイヤも同じ語源による。
古アイルランド語の「ríar」はウェールズ語の「rhydd」と対応し現在の英語の「free(自由な)」に直接対応している。
古代ギリシア語では「πρᾶος(praos, 温和で、優しい)」[2]。保守を意味する場合がある。
好きなことをやってる、することができる、といったニュアンスでしょうかね。
一方でリバティはラテン語「liber」の「社会的・政治的に制約されていない」「負債を負っていない」という意味から、英語の「liberal(形:自由な)」や「liberty(名:自由)」の語源となった。
自由主義の「liberalism」はこれによる。また「liberate(動:解放する)」、「liberator(名:解放者)」、「liberation(名:解放)」も同じ語源による[3]。
「liber」は古英語に入り「leod」となり、こちらは「leader」の語源とされている[4]。
進歩を意味する場合がある。
こちらは何か制約からから解放される、という意味での自由のようですね。
そういう意味ならドルトンたちはリバティを手に入れたわけですね。
■革命後に定義された自由の一例
Wikipediaによるとフランス人権宣言で謳われている自由の説明がありました。
1789年8月26日人間と市民の権利の宣言(フランス人権宣言)第4条は「他人を害することのないもの全てをなし得ること」を「自由」と定義した。[1]
まさにその通りと思いますが、"他人を害することない"が社会生活においてどこまで通用するか、共通認識を持てるかが現代においても世界の課題なんでしょうね。
自由は今後もワンピースに度々キーワードとして登場するので今回は一旦ここまでにします。
はい、というわけで今回のテーマは"自由"でした。
■参考文献①今回のテーマを深掘り
本文に挿入しました。
・筆者ベストチョイス①
聴き流しで歴史を学べるボカロシリーズ(幼稚園生からパパ&ママまで幅広くオススメ)
■あとがき
先週も時間がとれませんでした。
コツコツやっていきます。
ワンピース101巻出ましたねー!熱いですねー!ヤマトカッコイイですねー。
本当、世界で一番"自由"なのが海賊王だとルフィは自認してるのではないかと思うくらいこの"自由"というのがキーワードなのではないかと思いますし、"言論の自由"や"表現の自由"など文化人にも大きな影響を持つわけですから、尾田先生もこの言葉の意味するところを非常に重要に描いているのではないかと勝手に思っています。
今後もこの言葉の意味を深掘りしていきたいと思います。
[次子5歳年次作:ヒルルクの桜 ]
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