歴史人物の子孫を育てるパパ新聞

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【連載: 漫画『ONE PIECE』ワンピースで学ぶ世界史】第161話 "ダンスパウダー"から考える"人工降雨"の世界史〜旧約聖書、古代ローマ、マムルーク朝、マヤ文明、日本書紀〜

この連載は無料公開されている『ONE PIECE公式漫画アプリ』から中学校社会科の歴史、高校世界史や日本史、そして現代世界情勢への興味・関心を引き出していくプロジェクトです。第154話に登場するエピソードから"人工降雨"について関心を広げます。

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[次子5歳年次作: ダンスパウダーを説明するナミ ]

■王国を撹乱するダンスパウダー

第161話ではビビがクロコダイルの仕組んだ罠を説明します。

ナミ「"ダンスパウダー"が・・・⁉︎」
ビビ「ええ」
ルフィ「なんだ 知ってんのか?」
ナミ「・・別名は"雨を呼ぶ粉"」

当時ジャンプの連載を読んでいた頃は物語の話だと思っていましたが、数年前にドバイで人工降雨計画があると聞いて現実のものになっていることが分かりました。
そういえばそれよりもっと前に夏の中国オリンピックで雨雲をコントロールしていたとの記憶もあり、改めて調べてみました。

というわけで今回のテーマは"人工降雨"です。

■人工降雨とは?

まずは概要、定義からいきましょう。
Wikipediaでは以下見つかりました。

人工降雨(じんこうこうう、英語:cloud seeding、rainmaking[1])とは、人工的に雨を降らせる気象制御の一つ。

降った雨は人工雨(artificial rain)ともいう。

雪を降らせる場合は人工降雪という。

cloud seedingは「気象種まき」とも訳される[2]。

旱魃など水不足の解消、山火事消化、猛暑の抑制、あらかじめ雨を降らせてしまうことで特定の地域・日時を晴天にするといった目的で行われる[3]。

世界気象機関(WMO)による2017年の調査では、50カ国以上が挑戦している[3]。

船医 - Wikipedia人工降雨 - Wikipedia

世界で50カ国以上とは予想以上に多いですね。

■人工降雨の歴史

確かに古代から雨を求めて雨乞いをして来た歴史はありますね。本当に科学的、人工的に雨を降らせたのは20世紀になってからのようです。

古代から、水不足に人々が悩まされた場合には、雨乞いなどの祈祷を通じて雨を「人工的」に降らせたという記録が各国にあるが、当時のデータが不十分のため、実証できていない。ただし、大規模な焚き火によって煙や塵が空中に上り、それがシーディング物質のような効果を持ったのではないかと推定する説もある。

近現代において、人工降雨が科学的に研究されるようになった。具体的な手法は伝わっていないが、20世紀初頭のアメリカ合衆国の気象学者、チャールズ・ハットフィールドは、職業的に人工降雨を行っていた。

1946年11月14日にゼネラル・エレクトリックの研究所に所属していた、バーナード・ヴォネガットヨウ化銀が雲の核を形成する薬品として使えることを発見。同年、同じ研究所に所属していたアーヴィング・ラングミュアによって、初の実験が行なわれた。

■雨乞いの世界史

雨乞いを調べてみると色々と世界史キーワードが出てきました。
まずは旧約聖書です。

雨乞いは部族の中で賢者として尊敬を集めている人物が儀式を取り仕切り、神と人々との間を取り持つ。こうした人物は雨乞い師と呼ばれる。

例えば、『旧約聖書』では神が旱魃を起こし預言者エリヤを通じて異教の神バアルへの信仰を捨てるように人々を諭す場面がある。

また、天候は月の満ち欠けと関係があると考えた社会では、雨乞いで女性が重要な役割を果たした。

雨乞い - Wikipedia

次に古代ローマ

古代ローマでは竈の神ウェスタに使える巫女たちが5月7日以降の満月の夜に、テヴェレ川に24体の等身大の人形を投げ込む雨乞いの儀式を行っていた。ヨーロッパには今でもこれと似たような儀式を行っている地域がある。

マムルーク朝もありました。

イスラーム世界には「イスティスカー」と呼ばれる降雨祈願があり、マムルーク朝時代のエジプトでは増水祈願と呼ばれる大規模な雨乞いが行われていた。


そしてマヤ文明です。

メキシコのユカタン半島ではセノーテと呼ばれる地底湖に、雨の神チャックが宿るとマヤ文明の時代のマヤの人々に信じられており、雨乞いの為に生贄の儀式が行われていたようで、現代でも現地の農民たちが供物を捧げて神に祈りを捧げる儀式が行われている。

せっかくなので日本も見つけました。

王朝時代以前の日本では、雨乞いは国家による儀礼として行われていた。

仏教伝来以前より、施政者である天皇には国家鎮護の声を神に届ける能力があると信じられ、祈雨もまた古来より天皇自らが神祇に祈ることによって行われた[4]。

文献に見える最古の雨乞いの例は、『日本書紀皇極天皇元年(642年)の条の記述である。

■人工降雨の問題点

ワンピースの事例ではアラバスタ王国内で降雨が偏在してしまうことが問題視されていましたね。
現実社会ではどのような分析がされているのでしょうか。

人工降雨はある程度発達した雨雲がある場合に有効であり、かつ成功するもので、雲の無い所に雨雲を作って雨を降らせるのは不可能である。その雨量も、本来の雨量を1割程度増加させるくらいで、自由に降水量を制御できるまでには至っていない。

コントロールできるのは一割程度のようなので、アラバスタのように複数地域の雨が降らなくなってしまうということはないのかもしれません。

他国の人工降雨に対して、自国へ降るはずだった雨を減らすとして批判・抗議が起きることもある。中国の大規模な気象制御計画にはインドのメディアで大きな反発が報道され、イラン軍事組織幹部がイスラエルを「雨雲を盗んでいる」と2018年に非難した[3]。


人工降雨を含む気候工学技術を国際機関などにより監督されるべきだとする「オックスフォード原則」が提唱されている[3]。

但しこのような記述もあり、隣国同士ではやはり現実には問題となっているようです。

というわけで今回のテーマは"人工降雨"でした。

■参考文献①今回のテーマを深掘り

本文に挿入しました。

■参考文献②筆者の基本セット

・『ONE PIECE公式漫画アプリ』
ONE PIECE公式漫画アプリ

・教科書、用語集、人物辞典他

・筆者ベストチョイス①

聴き流しで歴史を学べるボカロシリーズ(幼稚園生からパパ&ママまで幅広くオススメ)

・筆者ベストチョイス②

カードゲームで覚える年号『タイムライン』シリーズと同じくカードゲームで覚える偉人『ソクラテスラ』

■あとがき

なかなか時間がとれませんが、コツコツ巻き返していきます。

ご覧いただきありがとうございました!受験勉強や教養の向上に活用いただければ幸いです。
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