この連載は無料公開されている『ONE PIECE公式漫画アプリ』から中学校社会科の歴史、高校世界史や日本史、そして現代世界情勢への興味・関心を引き出していくプロジェクトです。第155話に登場するエピソードから"サーSir"について関心を広げます。
[長子7歳年次作: サー・クロコダイル ]
■サー・クロコダイル登場
第155話ではいよいよクロコダイルが登場します。
クロコダイル「クハハハハ まぁ…何とでも呼ぶがいい…とにかく この国で暴れてくれるな海賊どもよ」
かっこいいですね。単なる敵に収まらないこのクロコダイルですが、登場時は"サー・クロコダイル"と呼ばれていたのですね。以前"ドン・クリーク"のドンを調べましたが、今日はサーを調べてみます。
というわけで今回のテーマは"サー"です。
■サーとは?
まずは概要、定義からいきましょう。
Wikipediaでは以下見つかりました。
サー(英語: Sir)は、元来は、イギリスの叙勲制度における栄誉称号のひとつで、ナイト(騎士に由来する勲位で、「勲爵士」などと訳される)に与えられる称号である。より一般的に、英語圏では、男性に対する敬称としても用いられる。正式な書簡においても、しばしば用いられる(例:「Dear Sir」「Right Reverend Sir」)。
この敬称が用いられるのは、対等な者の間や、組織内の階級や社会的地位において目上にあたる教育者や指揮官、年長者(特に若者から)に対して、あるいは、商人が顧客へ呼びかける場合などである。
サーに相当する、女性に用いる表現は、ほとんどの場合は、「マーム (ma'am)」やそのもともとの形である「マダム (madam)」となるが、若い女性、少女、あるいは未婚女性の場合には、例えば「ミス (miss)」などと呼びかける方が好まれることもある。ナイトの称号を授与された女性に用いるサーに相当する表現は、「デイム (Dame)」であるが、(当人ではなく)夫がナイトの称号をもつ女性には「レディ (Lady)」を敬称に用いる。
ナイトに与えられる称号なんですね。クロコダイルは誰かに与えられたのでしょうか。男性に対する敬称ともあるので、単に国民がそう呼んでいるだけかもしれませんね。
■サーの歴史
さてこのサーですが、いつから使われ始めたのでしょう。
Sir の語源は、中世フランス語の尊称 sire(messire で「私のご主人様」の意)に由来し、それはさらに古フランス語の sieur(「主人」を意味する Seigneur から変化したもの)、さらに、多くのヨーロッパ諸語における尊称の語源であるラテン語の形容詞 senior(「年長の」の意)に遡る。
英語の文献に初めてsirという形が記録されたのは1297年で、ナイトないし準男爵(バロネット)の尊称として、それまで既に使われていた sire の変形としてであった。
sire は、遅くとも1205年以降には名の前に付けてナイト位を有していることを示す尊称として、1225年ころからは男性の君主への呼びかけとして、さらに1250年ころからは一般的に「父親」の意味で、また1362年からは「重要な年長の男性」の意味でも使われていた。
■ポールマッカートニーもサー
こんな記述もありました。
正式な儀礼において、Sir はナイトないし準男爵(バロネット)の勲位をもつ男性(イギリスの貴族制度において、爵位をもつ貴族のすぐ下に位置づけられる階級)の人物の名(あるいは名の一部)、ないしは氏名全体に付けられるが、姓だけに付けられることはない。
ポール・マッカートニーを例にとれば「Sir James Paul McCartney」「Sir Paul McCartney」「Sir Paul」は正しい用法であるが「Sir McCartney」とはしない。
また、ナイトに叙されたものを呼ぶ際に「ミスター(Mr.)」は用いないので、ミスター・マッカートニー(Mr. McCartney)にはならない。
というわけで今回のテーマは"サー"でした。
■参考文献①今回のテーマを深掘り
本文に挿入しました。
・筆者ベストチョイス①
聴き流しで歴史を学べるボカロシリーズ(幼稚園生からパパ&ママまで幅広くオススメ)
■あとがき
クロコダイルかっこいいですよね。白ひげと昔何があったのかも知りたいですねー。
【次子作:クロコダイル】
ご覧いただきありがとうございました!受験勉強や教養の向上に活用いただければ幸いです。
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