歴史人物の子孫を育てるパパ新聞

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【連載: 漫画『ONE PIECE』ワンピースで学ぶ世界史】第105話 ラフテルを目指せ!『記録指針』ログポースから考える羅針盤の世界史〜中国北宋時代の沈括、大航海時代、そして16世紀英国ウィリアム・ギルバートまで〜

この連載は無料公開されている『ONE PIECE公式漫画アプリ』から中学校社会科の歴史、高校世界史や日本史、そして現代世界情勢への興味・関心を引き出していくプロジェクトです。第105話に登場する"記録指針(ログポース)"から"羅針盤"について関心を広げます。

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[次子6歳年次作: ラフテル]

■ログポースの説明を受けるルフィ一行

第105話では羅針盤が方向を示さず混乱するナミにクロッカスがログポースを紹介します。

クロッカス「"偉大なる航路"を航海するには『記録指針』が必要だ」
ナミ「ログポース?聞いたことないわ」
クロッカス「磁気を記録できる特殊な羅針盤のことだ」
ルフィ「変な羅針盤か」

ルビには"コンパス"と記載されていますが、漢字は"羅針盤"が当てられていますね。
以前マゼランの紹介をした際もコンパスと星の位置で移動してました。
【連載: 漫画『ONE PIECE』ワンピースで学ぶ世界史】第7話 『偉大なる航路(グランドライン)』から考えるマゼランの世界周航 #1 マゼランが船長になるまで - 歴史人物の子孫を育てるパパ新聞

この羅針盤ですが、確か中国で発明されたとして世界史に出てきたかと思いまして調べることにしました。
というわけで今回のテーマは"羅針盤"です。

■"羅針盤"とは何か?

まずは概要、定義からいきましょう。
Wikipediaにはこうありました。

方位磁針(ほういじしん)は、磁石の作用を用いて方位を知るための道具。

羅針儀(らしんぎ)は水平を維持するジンバルと呼ばれる機構と、全周の360度に目盛を付けたコンパスカードと呼ばれる板からなる[1]。
羅針盤らしんばん)」と呼ばれることもある。
さらに簡単な機構・仕様のものもあり、単に「磁針」と呼ばれたり、「方位磁石」や「コンパス」と呼ばれることもある。
また、振動等を軽減する機構をもつものに「磁気コンパス」(電子コンパス)がある。
回転するコマの原理を利用して地球の自転軸に合わせる機構をもつものはジャイロコンパスという[1]。

方位磁針 - Wikipedia

確かに方位磁針とか羅針儀とか色々な言い方がありますね。

歴史は次で見ていきましょう。

羅針盤の歴史

さてこの羅針盤の歴史を調べて見ましょう。
説明はやはり中国から始まりますね。

11世紀の中国の沈括の『夢渓筆談』にその記述が現れるのが最初だとされる。沈括の記述した方位磁針は24方位であったが、後に現在と同じ32方位に改められた。

原型となるものとしては、方位磁針相当の磁力を持った針を木片に埋め込んだ「指南魚」が3世紀頃から中国国内で使われていた[14][15]。指南魚を水に浮かべることで、現代の方位磁針とほぼ同様の機能を実現する。名前に「魚」とつくのは、多くの場合木片を魚の形に仕上げ、魚の口の部分が南を向くようにしたもの(文字通り「南を指す魚」=「指南魚」)が使われていたため[15]。

原型は3世紀だったのですね。
ちなみにこの『夢渓筆談』は北宋時代の沈括が8年間の隠居生活で書き上げた随筆集だそうです。

『夢渓筆談』の内容は多様である。胡道静は609条のうち社会科学関係が420条・自然科学関係が189条とする[5]。科学技術関係で有名な記事をいくつかあげる。
夢渓筆談 - Wikipedia

大航海時代に活躍した羅針盤

さて、この方位磁針ですが、船の揺れの影響を受けるという難点があり、改良が加えられて羅針盤になったようです。
そして大航海時代にも大きく貢献することになりました。

方位磁針の改良によって航海術は著しく発達し、大航海時代が始まった。


実用的な方位磁針として最初に出現したのは、容器に入れた水の上に磁針を浮かせることで自由な回転と水平面の確保を同時に実現する方法だった。

この方位磁石の欠点は、激しく揺れる船上で正確に方位を知るのが難しい点である。

揺れる船上で方位を知る装置として、宙吊り式羅針盤が開発された。


ただ19世紀になると船体に木材ではなく鉄などの金属を使う船が普及し始めるが、これらの金属船では方位磁針が船体の金属の影響を受け、正確な方位を知るのが難しくなる。

このためそれらの船では代わりにジャイロコンパスが方位を知るための手段として用いられるようになった[15]。

羅針盤が機能する理由を見つけたウイリアム・ギルバート

羅針盤や方位磁針はその原理は分からずとも当時の人々は使っていたのだと思いますが、その原理を調べた方がおりました。

ウィリアム・ギルバート(William Gilbert またはWilliam Gylberde、1544年5月24日 - 1603年12月10日)は、16世紀のイギリスの医師、物理学者、自然哲学者である。

コペルニクスの地動説を早くから支持し、当時支配的だったアリストテレス哲学とそれに基づく学校教育を積極的に拒絶した。

医師としての仕事のかたわら静電気、磁石の研究をおこなった。

今日、主に著書 De Magnete (1600) で知られており、電気 (electricity) という言葉を作った1人とされている。

また、versorium と名付けた回転する針のような検電器を発明しており、電気計測機器の祖とされている。

「電気 (electricity) という言葉を作った1人とされている。」って素晴らしいですね。今の世の中、電気なしで暮らしていけないですからね。

そしてこの方の偉業の一つがこちらです。

医師としての仕事のかたわら、約20年にわたって磁石の研究を行った。それには Robert Norman[4][5] の影響があった。

地球は巨大な磁石であり、それが方位磁針が北をさす原因であること(それまでは、北極星または北極にある巨大な磁性を帯びた島が方位磁針を引き付けると考えられていた)、鉄が磁石によって磁化されること、磁化された鉄を赤熱すると磁力が失われること、などを実験によって示した。

ギルバートはこれらの研究に5000ポンドもの私財を投じたとされる。

1600年には、これらの成果を集大成した著書De Magnete, Magneticisque Corporibus, et de Magno Magnete Tellure(磁石及び磁性体ならびに大磁石としての地球の生理)が出版された。

この著書の中で彼は地球の中心が鉄でできていることを正しく指摘し、磁石を切断してもそれぞれの断片がN極とS極のある磁石になることなどを記述している。

世界史上ではあまりハイライトされないかもしれませんが、我々の生活に欠かせない基礎研究をしてくださったようですね。

お医者様で且つ磁力の研究されていた方なら現代のMRI(核磁気共鳴画像法(かくじききょうめいがぞうほう、英: magnetic resonance imaging、MRI))とか見たら感動してしまうでしょうね。

というわけで今回のテーマ"羅針盤"に関心を広げてみました。

■参考文献①今回のテーマを深掘り

■参考文献②筆者の基本セット

・『ONE PIECE公式漫画アプリ』
ONE PIECE公式漫画アプリ

・教科書、用語集、人物辞典他

・筆者ベストチョイス①

聴き流しで歴史を学べるボカロシリーズ(幼稚園生からパパ&ママまで幅広くオススメ)

・筆者ベストチョイス②

カードゲームで覚える年号『タイムライン』シリーズと同じくカードゲームで覚える偉人『ソクラテスラ』

■あとがき

方位磁針は今は使わないですね。携帯アプリでもありますけど、GPSで全て特定できますからね。

昔は自分がどこにいるのか地図もないので分からなかったでしょうし、目指す方向に進んでいるかも方位磁針が無ければ分からなかったわけですね。

ラフテルはこのログポースが鍵になってくるわけで、ワンピース上のこの回ってかなり大事なお話でしたね。

最後に次子のクロッカスです。
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ご覧いただきありがとうございました!受験勉強や教養の向上に活用いただければ幸いです。
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